● 自殺の原因は… まずは実態調査から
年間3万人を超える自殺者数。
それが9年連続で続いているということは多くの人がご存知のことでしょう。
彼らはなぜ「死」を選んでしまったのでしょうか。
「死」を選ばなくては逃れられないこととはなんだったのでしょうか。
自ら選んだ道なのだからそれはしょうがない―、などということは断じてありません。
自殺に追い込む社会、自殺をあたかも黙認するような社会がまっとうであるとは言えません。
自殺者数を減らそうとしない、すなわち自殺を見過ごすという不作為は、
黙認することと同等ではないでしょうか。
さて、2006年に設置された「自殺予防総合対策センター」。
政府の自殺対策を支援するためにつくられました。
これまで自殺の原因は、警察がおおまかに把握しているに過ぎませんでした。
当然のことながら、自殺を防ごうという対策を講じるのならば、
その詳細な原因を把握していなければなりません。
そこでこの対策センターにて、2007年秋から、自殺者の遺族から聞き取り調査を始めることになっています。
それに先駆けて行った試行的な調査によると、自殺者の生前の様子が少しだけ分かってきました。
その調査によると―
①自殺前の一ヶ月間に、服用していた薬の中断や、交通事故・違反など不注意な行動が目立った
②自殺未遂の経験者が多い
③自殺直前は7割の人が精神障害の状態だった
④自殺直前の一ヶ月は、家族以外の交友関係が減り、行動範囲が狭くなっていた
ようやく始まった自殺の原因調査。
以前の記事でも触れましたが、自殺率を大幅に減らすことに成功した国に、フィンランドがあげられます。
フィンランドが当初行ったことが、自殺原因の実態調査でした。
次のステップへと一刻も早く進み、国際的にも高い自殺率を低下させていくことが必要でしょう。
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